【発達障害】「指示が届かない」子どもへの接し方|怒らなくても伝わる3つの工夫

【発達障害】 「指示が届かない」子どもへの接し方 発達育児
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はじめに

こんにちは、やななです!

皆さんは、お子さんになかなか指示が通らず、悩んだことはありませんか?

なかなか指示が通らないわが子達に、私も散々悩んできました。

うまくいかずにイライラすることも沢山あり、親として反省しきりな日々。

その中で見つけた、関わり方のヒントをお届けできたらと思います。

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うちの子、なぜ指示が通らないの?その理由5選

何度も名前を呼び掛けても、振り返らない

わが家は2人とも、幼い頃からこの特性に悩んできました。
もちろん、そんな状態で指示をしても全く聞こえてません。

そもそも、どうして指示が通りにくいのか?
ここでは、その理由を5つご紹介していきたいと思います。

  1. 注意が逸れやすく、集中すると他が見えなくなる

目の前のことに強く集中していると、外からの呼びかけに気づけないことがあります。
全く聞こえていない訳ではなく「注意を向ける先が固定されているため」気づかないようです。
うちの子達はYoutubeを観ていると大体反応してくれません(涙)

  1. 聴覚過敏・聴覚鈍麻

音の聞こえ方に特徴がある可能性もあります。
「普通の声かけ」がうるさすぎたり、逆に聞こえにくかったりするようです。
環境音にまぎれて(エアコンの音など)聞こえづらくなることもあります。

うちの息子の場合は、鈍麻と過敏が混在していて、普通の呼びかけには反応しない癖に、笑い声は突き刺さるらしく、よく怒られてます。

  1. 処理に時間がかかる

名前を呼ばれても「それが自分の名前だ」と理解し、意味を処理するまで時間がかかることがあります。
すぐに振り返らなくても、無視してる訳ではないパターンもあるようです。

  1. 言葉より視覚や行動のほうが理解しやすい

特性を持つ子どもは、言葉の指示よりも「見て覚える」のが得意な視覚優位の特性を持つことが多いようです。
そのため、聞いた言葉だけでは理解しにくく、結果として指示が通らないと言われています。

  1. 興味・感情による反応の差

「自分に関係ある」と感じた時はすぐ反応するけど、そうでないときは無反応。

そういったこと、よくありませんか?
うちの子達は「ご飯食べよう」「お風呂入ろう」は大体振り向いてくれません(苦笑)

「選んで聞いている」「わがまま」だと誤解されやすい特性でもありますよね。
わかっていても、ついイライラしてしまいます。

言ったことが「聞こえてない」わけじゃない、特性5選

子どもに「ご飯だよ」と伝えても、振り返らない。
どんどん声を大きくしても、気付かない。
と思えば「何度も何度もうるさい !聞こえてるよ!」と怒ってくる。

皆さんの家では、こんなことありませんか?
この章では、どうして「聞いてないようで聞こえているのか」書いていきます。

  1. 「注意」のコントロールが難しいから

発達障害の特性で、周囲の刺激や、自分の興味に強く引っ張られてしまいがち。

「話を聞こう」としても注意がそれてしまうことが多々あります。

「見ていない」「返事しない」=「聞いてない」ではなく、脳内ではしっかり情報が入っているけれど、反応できない状態なのかもしれません。

Youtubeを観ている息子。
「ご飯できたよ」と呼んでも無反応、何度も話し掛けるも無視。
それでも食事の用意が済んだら「ご飯だよね」と急に反応してきて母ビックリ。

  1. 聴覚優位・視覚優位など、情報の入り方の違いがあるから

聴覚より視覚の方が得意なタイプだと「耳で聞く情報」への反応が遅れたり、薄くなったりするようです。

逆に聴覚優位の子は「こちらを見ていない=聞いてないように見える」けど、しっかり言葉だけで理解していることも。

わが子達は、どちらかというと視覚優位なので、耳からの情報が入りにくいように思います。
それでも思わぬ場面で「えっ、ちゃんと聞いてたの?」と思うこともしばしば。

本当に、不思議だなと思う毎日です。

  1. 同時処理が難しいから

「目で見る」「耳で聞く」「体を動かす」など、複数のことを同時に処理するのが苦手な傾向を持つ子どもがいます。

わが子はまさにこれで、Youtubeやお絵描きに集中していると、それ以外に意識を向けられないことが多いです。

それなのに、集中が解けた後に「そういえば、さっきママ言ってたじゃん」と言葉を覚えていて、驚かされることもあります。

  1. 反応のずれや遅れがあるから

「聞いてから理解する」までのタイムラグが長いことがあるようです。

情報処理スピードがゆっくりな子は、言葉を理解して返事をするまでに時間がかかりがち。

娘は特にこの傾向があって、初手「どういうこと?」という顔をされがちです。

  1. 不安・緊張によるシャットダウン

緊張が高い場面では「聞こえていても無反応」になってしまうようです。
頭が真っ白になってしまうのでしょうね。
これは私が当てはまるかもしれません、緊張すると頭すぐ真っ白になります(汗)

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指示が届かないときに効果がある接し方ベスト3

CCQを意識した関わり

ペアレントトレーニングで教えてもらったCCQ。

気持ちを抑えて、近づいて、肩をトントン叩く。
振り向いたら、静かなトーンで指示をする。
ただそれだけのこと、でもそれだけが、意外と難しい。

以前の私は、何度も名前を呼んでは、つい「ねえ!聞いてるの!?」と大声で怒ってばかりでした。

でも、CCQを意識して、近づいてから肩を軽くトントン。
目が合ってから、静かな声で「ごはんできたよ」と言ってみると……
「うん、わかった!」と明るい返事が返ってくるではないですか。

忙しい時はなかなか余裕がない時もあります。
でも、CCQの関わりが一番早く指示が通ること、日々実感しています。

短く、1つだけ伝える

「ハンカチ持って、靴はいて、鍵開けといて!」

発達特性のある子なら、まず確実に通らないであろう指示ですよね。
うちの子達なら、まず鍵を開けに行くことでしょう。

「ハンカチを持つ」「靴を履く」「鍵を開ける」

ひとつひとつ、できたことを確認しながら指示すると、確実です。

「ハンカチ持てたね、靴履けたね、鍵を開けてくれてありがとう」

そうやって声を掛けると、子どもも安心しますよね。

急いでいればいるほど、つい忘れてしまいがちな私。
焦っている時こそ、心掛けていきたいです。

時間をあけてからもう一度伝える

わが子の場合、1にも2にも、まず予告が大切です。

「時計の針が6になったら行くからね」

30分前、15分前、5分前に、何度も予告しておきます。

そうしたら、確実に言うことを聞いてくれます!
……と、言えたら一番良かったのですが、毎回スムーズに行く訳ではありません(苦笑)

しかし、全く何も予告なしの状態からの指示は、絶対通らないわが子達。
何度もくどいと思われるくらいの声掛けで、見通しが持ちやすいようです。

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とはいえ、日々わが家でも悩んでいます

何度言っても動かない!無視されているようで辛い毎日

なかなか自分に余裕がないと、丁寧な関わりは難しいもの。

寝かしつけの時間に間に合わそうと焦って、家事をしながら「ご飯できたよ!」「お風呂入るよ!」と話しかけるも、相変わらずの無反応。

さすがに毎日毎日こうだと、心がぽっきり折れた気持ちにもなります。

「1回で聞いてよ!」「ちゃんとしてよ!」と怒ってしまったこともありました。
「ちゃんとして」なんて一番発達っ子に伝わらない言い方ですよね。

大人げない自分に、あとから反省しきりです。

親が「伝え方を変える」と少しずつ子どもも変わる

ペアレントトレーニングを受けて、CCQの関わりを意識するようになってからは、以前よりお互い、穏やかに生活できるようになったと思います。

CCQの関わりができない時、息子は、大体イライラして反発してきていました。
それが、穏やかに話しかけることで、息子も穏やかに返してくれることが多くなりました。

遠くから何回も何回も名前を呼んで、イライラしながら近づいて話し掛けるより。
最初から近づいて、穏やかに話し掛ける方が、ずっと良いことを学びました。

と、書いておきながら。

正直に言うと、余裕がない時、ついイライラして話し掛けてしまう日もあります。
息子も娘もイライラして、私ももっとイライラして、泥沼の戦いになる時もあります。

そんな時は、ちょっと離れて水を飲んだり、チョコを食べたり、気分を切り替えて。
「さっきはイライラしてごめんね」と子どもに謝ってます。
何とかかんとか自分で自分の機嫌をとっては、ぎりぎり乗り切っている毎日です。

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おわりに

「子どもは、わざと無視している訳じゃない」

そうやって自分に言い聞かせても、ついイライラしてしまうこと、ありませんか。

私は、めちゃくちゃあります。反省の日々です。

余裕がある時、少しでも穏やかに話しかけることができたらOK。
完璧じゃなくていい、毎回できなくてもいい。
1回でも「うまくいった!」があれば、それで花丸。

そんな風にゆるゆると毎日を過ごしています。

悩んでいるあなたに、この記事で、少しでもホッとした気持ちをお届けできていたら嬉しいです。
今日も一緒に、子育てがんばっていきましょうね!

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