はじめに――「働いていないのに預けてごめんね」毎朝心が痛むあなたへ

こんにちは、やななです。
今日は、うつ病を理由に、保育園に子どもを預けることへの罪悪感と、それを解消するための考え方について綴っていきます。
わが家には、登園渋りをする5歳の娘がいます。
「寂しいからママと離れたくない」
「ママ今日は何するの?」
保育園の駐車場で、俯きながら問いかけてくる娘に、心が痛む朝。
私は、いつも嘘をついてしまいます。
「ママもお仕事頑張るから、娘も保育園頑張ってね」
その時、私の胸の中は罪悪感でいっぱいです。
「周りのお母さんは仕事に行くのに、私はこのあと家に帰るだけ」
「働いていないのに預けるなんて、わがままなんじゃないか」
これで良いのだろうかと悩む日々。
私は、この子を産んだ直後からうつ病を抱えました。
「疾病」を理由に保育園を利用しています。
今日は、同じように悩むお母さん、お父さんのため、そして自分のために、
うつ病を理由に保育園を利用する事への罪悪感、それを解消するための考え方について綴ります。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
なぜ「うつ病で保育園」は制度として認められているのか?罪悪感を手放すべき理由

「体が動かない。心がつらい。でも、子どもを保育園に預けて自分だけ休むなんて……」
うつ病を抱えながら育児をしているお母さん、お父さんの中には、そんな罪悪感に押しつぶされそうな方が少なくありません。
少なくとも、わたしもその中の1人です。
SNSやネットの心ない言葉に傷つき、「働いていないのに預けるのはいけないことだ」と思い込んでいませんか?
それは違います。
「うつ病で保育園を利用すること」は、法律で認められた正当な権利なのです。
法律が認める「保育を必要とする理由」としての疾病
まず知っておいていただきたいのは、保育園は「働く親のためだけの場所」ではないということです。
国の公式制度として定められている「子ども・子育て支援法」において、保育園を利用できる「保育の必要性」の認定基準には、共働きなどの「就労」と並んで、「疾病・障害」が明確に記されています。
うつ病は、目に見えない病気ですが、日常生活や育児に著しい制限がかかる重い病気です。
国は、親が心身の健康を損ねている状態を「子育てを家庭だけで完結させるのが困難な状況」と判断します。
あなたが保育園を利用するのは、ズルをしているわけでも、サボっているわけでもありません。
制度として、「今はプロの手を借りて休み、治療すべき」と認められているのです。
今のあなたにとって、
「育児はドクターストップがかかるほどの重労働」なのです。
もし、あなたが骨折をして動けなかったら。
もし、重い病気で入院が必要だったら。
「子供を預けるなんて……」と自分を責めますか?
きっと、「今はしっかり治して、また動けるようになろう」と思うはずです。
うつ病も、それと同じです。
目には見えませんが、あなたの心と脳は今、ひどい怪我をして、動けない状態にあります。
そんな状態で、24時間全力の育児を続けることは、誰にとっても不可能なことなのです。
子供にとっても、保育園の利用は「守られること」に繋がる
いつも「子供に寂しい思いをさせている」と感じるかもしれません。
私も、毎日そう思ってしまいます。
でも、考えてみてください。
あなたがボロボロになりながら無理をして、苦痛を感じながら一緒にいる時間。
保育園で先生やお友達と楽しく過ごし、夕方、少しだけ心が軽くなったあなたに「おかえり」と抱きしめてもらう時間。
子どもにとって、どちらが幸せでしょうか。
子どもは、お父さんやお母さんの表情を本当によく見ています。
あなたが保育園という「プロの助け」を借りることで、お子さんの安全と健やかな成長が守られ、同時にあなたの回復も進むのです。
保育園の利用は、「親子が共倒れにならないための、子どものことを考えた最善の選択」なのです。
今のあなたの仕事は「全力で休むこと」|うつ病で保育園を利用する親のあなたへ

「休むこと」は「甘え」ではなく、立派な「治療」
まず、あなたに1番に伝えたいことがあります。
あなたが今、働かないで(もしくは休職して)お子さんを預けているのは、決して「サボり」でも「甘え」でもないのです。
今のあなたにとって「休むこと」は何よりも優先されるべき「治療」。
そして、子どもを想う親としての「義務」でもあるのです。
保育園に預ける時間は、あなたが「親としての役割を放棄する時間」ではありません。
むしろ「笑顔で子供と向き合える自分を取り戻すための、大切なリハビリの時間」なのです
「ごめんね」を「ありがとう」に変えてみる
毎朝、お子さんに「預けてごめんね」と心の中で謝っていませんか?
罪悪感で、笑顔を作れない日があるのではないでしょうか。
でも、子ども達は、あなたの笑顔が大好きです。
もし余裕があれば、ほんの少しだけ言葉を変換してみてください。
「ごめんね」ではなく、
「(ママの治療の時間をくれて)ありがとう」
そう思うだけで、心がふっと緩みます。
あなたが休むことは、巡り巡って子どもの幸せにつながっているのです。
保育園は「親の代わり」ではなく「子育てのチーム」です
「親である自分が、子どものことを全部やらなければいけない」
そう思って、自分を追い詰めていませんか?
保育園は、親が働いている時だけ利用する場所ではありません。
専門的な知識を持った先生たちが、子どもの成長を一緒に見守ってくれる場所。
保育園は「子育てのチーム」の一員なのです。
体調を崩して、寝込んでしまい「何もできない」と苦しんでいる毎日。
そんな中、先生たちの力を借りて、大切なわが子がお友達と笑ったり、新しい体験をしたりすることは、子どもの人生にとっても確実にプラスの経験になります。
空っぽのコップから、水は注げない
子育ては、よくコップの水に例えられます。
あなた自身のコップが満たされていなければ、お子さんのコップに愛情を注いであげることはできないのです。
病に苦しむ今のあなたのコップは、空っぽに近い状態かもしれません。
そんな状態で無理やり注ごうとすれば、コップが壊れてしまいます。
「子どもを預けている時間」は、あなたのコップに少しずつ水を溜める時間なのです。
1時間でも、30分でもいい。
何も考えずに横になったり、ぼーっとしたりするだけでいいのです。
そうしてエネルギーが少しずつ溜まってくれば、お迎えの時に「おかえり!」と、今より元気になったあなたで、子どもに笑顔を向けることができるかもしれません。
おわりに――子どもを園に預けることは「育児放棄」ではなく「愛情」
ここまで読んでくださったあなたは、きっと今、言葉にできないほど心身ともに疲れ果て、それでも「親だから頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせようとしているのではないでしょうか。
うつ病という、出口に見えない深いトンネルの中にいるとき。
わが子を保育園に預けて一人になる時間は、どこか「いけないこと」のように感じてしまうかもしれません。
「みんなは家で自分で育てているのに」
「仕事を再開するわけでもないのに」
「自分だけ楽をしていていいのか」
そんな罪悪感に押しつぶされそうになり、「育児放棄をしているのではないか」と感じられ、責めてしまうこともあるでしょう。
でも、どうか覚えておいてください。
あなたが今、勇気を持ってわが子と離れる時間を作ることは、決して「育児放棄」などではないのです。
それは、あなたと、そして何より大切なわが子の笑顔を守るための、「愛情」の形なのです。
今、あなたに必要なのは、自分を責めることではありません。
子どもが頑張っているあいだ、「休息」という名の仕事をしっかり行うことなのです。
あなたが一人で静かに横になり、心と体を休めること。
それは、お子さんにとって「元気なママ」を取り戻すための、一番の近道になるはずです。
いつか、あなたは振り返ってこう思うはずです。
「あの時、保育園に預けるという選択をして本当によかった。あの休息があったから、今のこの笑顔があるんだ」と。
回復への道のりは、一直線ではありません。
3歩進んで2歩下がるような日もあるでしょう。
それでいいのです。
今は、止まったっていい。
ゆっくり、ゆっくり、あなたのペースで、自分自身を取り戻していきましょう。
私も5年前、真っ暗闇の中で、「こんな母親なら居ない方が良い」と日々自分を責めていました。
でも今は、すこし変わりました。
「こんな母親でも子ども達の役に立っている」と思えるようになってきたのです。
どうか、焦らないで。
子どもたちは、着実に自分の力で日々成長していきます。
日々すこしずつでも、自分を責めずに生きられるようになれるよう、前に進んでいきたいですね。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。



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