発達障害の子を「ショートステイ」に預けてみた記録|私のリアルな体験談

発達障害の子を「ショートステイ」に預けてみた記録|私のリアルな体験談.png 発達育児
スポンサーリンク

はじめに

こんにちは、やななです。

今日は、発達障害を持つ7歳の息子をショートステイに預けた日の体験談です。

母子分離不安の強い息子。
そんなわが子を預けることには、もちろん強い葛藤がありました。
それでも利用を選んだ、私たち家族。

正直な気持ちと体験談を、お届けしたいと思います。

スポンサーリンク

ショートステイを考えた理由

2024年と2025年をまたぐ冬休み。

久しぶりに、息子から激しい暴力を受けました。
薬の調整をしていたこともあり、誰も手が付けられないほどの大暴れ。

時間にしたら10分、15分。
でも、あまりの心と体の痛みに、いつ終わるのかと涙が出た記憶があります

元来、不安がとても強い息子です。
母から離れて、学校や放課後等デイサービスで過ごす。
それだけで、大きなストレスを感じていたのかもしれません。

冬休み、学校もデイもなくなった期間。
息子の鬱憤は、すべて私や娘に向けられることになりました。

一度暴力を振るったことで、たがが外れたのでしょうか。

冬休みが明けた後も、息子の暴力は、家族に向けられるようになっていました。

そんな日々に疲れ切った、私たち家族。
「少しでも息子と離れたい」と思うようになりました。

そんな時ちょうど、家庭支援課の相談員さんから提案がありました。

「ショートステイを使ってみませんか?」

藁をもすがる気持ちで、私と夫は話を聞きに行きました。

スポンサーリンク

予約をしてから、その日まで

「市の緊急一時預かりを、レスパイトのためのショートステイとして使えますよ」

相談員さんは、そう教えてくれました。

その施設は障害児向けではないので、何かあればすぐに帰されるとのこと。
正直、期待はできませんでした。

でもその時、私たちには考える余地もありませんでした。
とにかく限界でした。

すぐに予約をお願いして、帰路につきました。

そこからが、本当に長かったです。

予約をお願いしてからも、なかなか空きが出ませんでした。
1ヶ月半が経った頃。
ようやく日程が決まりました。

ホッとした気持ちもありましたが……
それよりも、よくここまで生きられたなとも思いました。
その頃、夫の鬱が悪化していたこともあり、毎日が綱渡りのような日々でした。

夫から息子への冷たい目線は常に続き、少しでもイライラしたら怒鳴りつける。
そして、癇癪を爆発させた息子を置いて、娘と2階へ引きこもる。
そんなことの繰り返しで、私もとても辛い時期でした。

さて、予約が決まって悩んだのは、いつ息子にこのことを伝えるか。
散々、夫と話し合い「息子にはギリギリまで話さないでおこう」と決めました。

スポンサーリンク

宿泊当日のこと、わたしの思い

当日の朝。
息子にようやく伝えました。

「息子、急な話でごめんね。今日は施設にお泊りしてほしいんだ。」

とうとう、前日まで、伝えることができませんでした。
話せば、パニックになることは分り切っていたからです。

息子はもちろん嫌がり、行きたくないと言いました。

でも以前、児相に3泊した経験を持つ息子。
1泊で帰ってこられることを約束して、何とか車に乗り込んでくれました。

施設につくと、若い男性の職員さんが笑顔で出迎えてくれました。
「見学は不可」と言われ、事前に行くことができなかった施設。
中に入ると、木の雰囲気が優しい、明るい雰囲気の場所で、ホッとしました。

預かりに際して、心配事を書いた用紙を渡しました。
偏食が酷いこと、ひとりで眠れないこと、トイレもお風呂も怖がること。
その紙を渡しながら“息子を本当に預けるの?”と自責の念に駆られます。

「じゃあ、お母さんとお父さんとバイバイしようか」

職員さんが息子の手を引いて、玄関まで見送ってくれました。
息子は「お母さん!」と、泣き始めました。
そんな息子に心を痛めながら、車の窓からいつまでも、いつまでも手を振りました。

送り出して15分後。
さっそく施設から電話が。

「やっぱりダメだったか」

どこかホッとした気持ちで出ると、アレルギーの確認についてのものでした。
息子の様子についても、教えてくれました。

「すぐに泣き止んで、恐竜の図鑑をみて楽しそうにしてますよ」

ドキドキしながら出た電話。
とても拍子抜けしたのを憶えています。

それからは、娘を膝に乗せて、のんびりしていました。

と書きたいところですが……

実のところ、スマホをずっと傍らに置いて、不安が抜けない1日を過ごしました。

泣いていないか、ご飯は食べられているか、眠れているか。
眠りにつくであろう22時過ぎまでは、いつ電話が来るかと、気が抜けず。
翌朝、お迎えに行ける段階になって、やっとホッとした気持ちになれたのを思い出します。

スポンサーリンク

ショートステイに預けてみた感想

正直「1泊2日では休まらなかった」というのが正直な本音です。

宿泊して翌日の午前、早目にお迎えに行ったものの、利用は2日分の換算。
3,000円/日の利用料だったので、1泊2日で合計6,000円掛かりました。
夫が鬱で休職していた時期、決して安い金額ではありません。

子をショートステイに預けたら、親が休息できるかどうか。

単純に体を休ませることに関しては、可能かもしれません。
でも、精神的な疲れは、1泊2日では到底癒されるものではありませんでした。

毎週、確実に預けられる保証があるならいいのかもしれません。
でも、本人の疲れも考慮すると毎週は難しい所ですよね。
また金銭的にも、快く送り出せない現状があります。

障害児を抱える親の本当の意味での「レスパイト」は、一瞬の短期入所では難しい。
福祉を組み合わせて、日々少しずつ休息していく他ないのだと、改めて感じました。

スポンサーリンク

おわりに

ショートステイに対して消極的で、うじうじと悩んでいた私。
一度、経験できて良かったと思っています。

残念ながら、息子は「つまらなかった、もう行かない」と言って終わりました。
でもきっと、ショートステイが「楽しい」と感じるお子さんもいらっしゃることでしょう。
そうなれば、親も快く送り出せますし、win-winですよね。

悩んでいる方がいましたら、思い切って預けてみてください。
少なくとも、日中の世話や癇癪から1日逃れられる、その保証は大きいものです。

そう言いつつ、背中を押せる内容になっていなくてごめんなさい。

それでも私は、疲れているあなたが、少しでも休める時間を持てるように祈っています。
色々なところに助けを求めながら、何とか日々を乗り越えていきましょうね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました