「発達障害は親のせい?」──論文を読んで見つけた“本当のこと”

発達育児
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はじめに

こんにちは、やななです。
今日は、発達障害って「親のせい」なのか、真剣に考えていきたいです。

「この子が発達障害をもって生まれたのは、わたしのせいかもしれない」

発達障害のあるお子さんがいる親御さんなら誰でも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。


かくいうわたしも、何度も何度もそうやって自分を責めてきました。


発達障害の原因は、いまだ完全には解明されていません。

それでも「親のせいじゃない」という言葉を、心の底から信じきれないわたしがいます。


今日は、科学的にどんなことがわかっているのか。

厚生労働省の補助金による、正式な公的研究をもとに、いっしょに紐解いていきたいと思います。

長くなりますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

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調べれば調べるほど出てくる母体の「危険因子」

研究報告書に「発達障害の危険因子」をまとめた表がありました。


出典:「発達障害の原因,疫学に関する情報のデータベース構築のための研究」令和元年度 総括・分担研究報告書

「これ、うちにも当てはまるかも」と感じた親御さんも、沢山いるのではないでしょうか。


わたしはというと、正直、すこしショックを受けています。


息子が当てはまる項目は「新生児黄疸」「葉酸サプリメント」ぐらいです。

「エビデンスは弱い」とされています。

それでも、少しでも「わたしにできることがあったのでは」と、考えてしまいます。


もちろん、これだけで「息子が発達障害になった理由だ」と決めつけることはできません。

でも、やっぱり親としては心が揺れてしまいます。


また、わたしは「妊娠中の因子」がすべてだと思っていたので、

「乳児期の栄養・健康」が関連していると知って、おどろきました。


はじめの半年、吐き戻しが多くて、体重増加がゆっくりだった息子。

それも原因だったのかなと、少し落ち込んでしまいました。

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すべてが発達障害の「原因」とは限らない

ここで、すこし立ち止まってみたいと思います。

「危険因子」は、あくまで「確率が上がるかもしれない要素」であるということ。

かならずしも、直接の原因とは言えないのです。


ASDでは、エビデンス十分~不足のものまで、沢山のリスク因子が挙げられていました。

一方、ADHDに至っては、はっきりとしたリスク因子すら認められていないことがわかりました。


この結果は、親がどんなに注意しても「起きるときは起きる」という、裏返しでもあります。


ほっとしたような、悲しいような。

何とも言えない気持ちになっています。


原因がいっそ「自分のせい」であれば、責めるべきところがあったのに。

そう思ってしまうからでしょうか。


いずれにしろ「すべてが親のせい」という単純な話ではないことが、すこしでも皆さんに伝わったら嬉しいです。

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「親のせいじゃない」は、前を向くための言葉

子どもが特性に苦しむ姿を見ては

「こんな風に産んでしまってごめんね」と

夜な夜な、子どもの寝顔に謝る日々を送ってきました。

 
でも今、本当に大事なのは、「目の前の子どもとどう向き合うか」なのですよね。


いくら過去を悔やんでも、

親である自分を責めても、

誰も幸せにはなれないということ。


頭ではわかっていても、それでも自責してしまう日があります。

そんな時。

子どもが「ママ、だいすき」と笑ってくれると、ほんのすこし、気持ちがほっとします。

 
今をがんばって生きている子どもたちの姿に、

いつの間にか、わたしの方が許されているように思えるのです。

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おわりに

今日は、厚生労働省の研究報告書を読んで、この記事を綴っていきました。


その中で「やっぱり私のせいだったのかも」と感じてしまう瞬間がありました。

科学的に見ても「危険因子」があるということ。

その事実だけで、心がざわついてしまうわたしがいます。

 
だけど、それと同時に思ったことがあります。

だからこそ「親のせいじゃない」という言葉には、意味があるのだと。 


もちろん、この言葉で、すべての過去がなくなるわけではありません。

けれど、これが「これからを前向きに生きるための言葉」だと、

そう思うことで、ほんのすこしだけ、心が軽くなる気がします。

 
発達障害のある子を育てる毎日は、不安や戸惑いだらけです。

どうしても、自分を責める気持ちが消えることはありません。


だけど、目の前の子どもが、いつだってわたしを励ましてくれます。

たとえゆっくりでも成長していく姿に、許されるように思います。


どうか、あなたの「自分を責める時間」が、すこしでも減りますように、心から祈っています。


現実に押しつぶされそうな日もありますが、

それでも、今日も明日もなんとか、一緒に乗り越えていきましょうね。


それではまた、次の記事でお会いしましょう。


\いま、この本を読んでます!診断前はもちろん、後でも役立つ情報がのってます!/

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