はじめに

こんにちは、やななです。
今日は、息子の0~1歳までの発達の様子をご紹介します。
発達障害のあるお子さんをお持ちの方へ。
わが子の赤ちゃん時代、なんらかの「違和感」をおぼえた事、ありますか?
わたしは、ありました。
うっすらとした「違和感」が、どんどん大きくなっていったこと、今でも忘れません。
でも、息子は第一子だったこともあり「こんなものかな?」と、様子見をしてしまいました。
今でも「わたしが見過ごさなければ、もっと早く療育に通わせられたのに」と思っています。
今日はそんな後悔の思いも込めて、0~1歳頃の息子の様子や「発達障害かもしれない」と感じたきっかけなど、振り返っていきたいと思います。
長くなりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
0歳の息子の様子と思い出

ひたすら反り返る
息子の生後1か月頃の写真。
布団に寝ている息子、やたら反り返って、足を突っ張っているものが多いです。
まだ首も座らない頃から、抱いた感じが硬く、反り返りが強い子でした。
首が座ってからは「落っことしそう」と感じたこともありました。
赤ちゃんは「まんまるに抱っこすると落ち着く」とよく見かけます。
でも、息子はまんまるにならず、とにかく突っ張っていました。
わたしは、そのことについて、第一子なので特に何も思わなかったです。
「男の子だから力が強いんだな」くらいにしか考えていませんでした。
「この子なんか変だよ」と言われた日
生後3か月頃のこと。
保健師をしている友人が、息子に会いに来てくれました。
抱っこしてすぐに一言。
「この子、なんか変だよ」
わたしはあまりにびっくりして「失礼なことを言われた」とただただショックでした。
その場はなんとか取り繕って、笑顔で乗り切ったことをおぼえています。
「この子の何が変なの?」
そう反発したくなる自分も居ました。
でも、たくさんの赤ちゃんを見ている友人の言うことです。
心に刺さって抜けない棘となり、そこから少し発達について気にするようになりました。
いざりばい~すぐ立ち上がる
それからも、心配は募りました。
生後9か月頃のことです。
息子は普通のハイハイをしませんでした。
いわゆる「いざりばい」で、半分座ったような姿勢で、ずりずりと這っていたのです。
それからすぐにつかまり立ちをして、つたい歩きを始めました。
最初の一歩は生後1歳0か月、いたって平均的。
いざりばいを気にしていたわたしですが……
順調に進む、つかまり立ち、つたい歩き、はじめての一歩。
そんな不安も薄れてゆき、素直に成長を喜んでいました。
ひたすら寝ない、おっぱい星人
さかのぼること、息子が生後6か月頃のこと。
夜中30分~1時間おきに目覚めるようになりました。
朝も夜もなく睡魔に襲われ、本当にしんどかったことを憶えています。
でもお気楽な私は「メンタルリープかな?」などと考えて、さほど気にしていませんでした。
7か月以降、すこしマシになったものの、一向に夜通し寝るようになりませんでした。
2~3時間おきに目覚めていて、8~10回/日と新生児の授乳ペースのまま。
1人目だったからこそ「育てやすさ」をあんまり気にしていなかったのですが……
息子は、なかなか育てにくい方の赤ちゃんだったのではないかと、今振り返って思います。
1歳になった息子の変化と不安

児童館のイベントに参加できない
強く違和感をおぼえるようになったのは、1歳過ぎた頃でした。
その頃から頻繁に参加するようになっていた、児童館や支援センターのイベント。
他の子どもたちが、リトミックやイベントに参加できていることに、愕然としました。
息子はホールをぐるぐる走り回ったり、先生の横にいってしまったり。
皆と同じ動きができなかったのです。
時には、突然、出入り口に走り出して飛び出そうとしたこともありました。
ひたすら追い掛け回す日々に、どんどん疲弊していきました。
指さしはあったけど「ママ見て!」がない
3歳の頃、児童精神科でPARS-TRという発達検査を受けた時のことです。
「“お母さん、これ見て”って指さししたり、物を見せたりすること、ありましたか?」
よくよく思い返すと、息子のそういう姿を見たことがない。
そこで、はじめて気づきました。
1歳の息子は、言われたものを難なく「指さし」することができました。
でも、わたしに「見て!」と教えてくれたことは、なかったように思います。
きっと息子は、自分が興味があるものを、指さししていただけ。
何にも気づけていなかったなと、その時、大きな衝撃を受けました。
「指さし」がありさえすれば良いわけじゃないと、そこで思い知りました。
お友達への興味がとても薄かった
その頃、同じくらいの子ども達と、定期的に遊ぶ機会がありました。
でも、息子はいつもマイペース。
皆が砂遊びしていても、ふらふらと歩き回り、葉っぱやドングリを拾う息子。
「1歳だからこんなものかな」と思っていたのですが……
今思えば「人に興味をしめさない」特性が出ていたのでしょうね。
息子がお友達にはじめて興味を持ったのは、年中~年長の頃でした。
今も社会性の発達はとてもゆっくりで、7歳の今も3~4歳くらいだと言われています。
言葉も運動も問題なし? “典型的じゃない”自閉症

「そんなパターンもあるの?」無知ゆえの後悔
気になる発語ですが、10ヶ月頃に「ぱい(おっぱい)」と言うように。
その後も、言葉の発達はとても早かったです。
1歳後半には、もう3語文が出始めていました。
運動発達も、いざりばいが気になるくらいで、順調だった息子。
どこか違和感をおぼえながらも、様子を見てしまいました。
発達障害について「言葉の遅れ、運動発達の遅れが見られる」くらいしか知識のなかったわたしは、問題ないと思ってしまったのです。
息子は1対1のやり取りが得意だったので、1歳半健診も問題なく通過しました。
「他のお友達みたいにイベントに参加できない」と発達の相談をしても「1歳だから仕方ない、大丈夫です」と保健師さんに言われて、終わりでした。
もっとわたしに知識があったなら、早く療育に繋がることができたと思います。
でも「療育」の存在すらよく知らず、うまく情報を得られなかったわたし。
結局、3歳後半まで様子見してしまったこと、今でもとても後悔しています。
親の勘を大切に、児童精神科の予約も視野に
この記事を読んでくださっている方の中には
「子どもの発達について、様子を見て良いのか」
と、たった今、悩んでいる方がいるかもしれません。
わたしは、親の勘って当たるものだと思っています。
「何かおかしい」と思ったら、迷わず相談へ行かれることをお勧めします。
ひとりで悩んでいる時間、本当に辛いですよね。
たくさんの支援者とつながることで、不安を解消できる部分も、きっとあるはずです。
ここで言いたいのは、健診や市の検査で「様子見」と言われても、親の勘を信じてほしいということです。
あなたが「様子見できない」と感じるなら、すぐに児童精神科の予約をとっておくことをお勧めします。
なぜなら、児童精神科は本当に初診の枠がとりづらいのです。
わたしが「息子は発達障害だ」と確信してから初診を受けられるまで、4ヶ月待ちました。
疑心暗鬼になったわたしには、とても長く、辛い時間でした。
あなたの親の勘は、間違っていないと思います。
もし診察を受けて「発達障害ではない」と言われたなら、それが1番ですよね。
とっても可愛い赤ちゃん、よちよち歩きの時代。
発達のことでモヤモヤし続けて、全力で可愛がれなかったことも、とても後悔しています。
おわりに
赤ちゃん~よちよち時代に感じていた「違和感」の数々。
後から振り返ると、しっかりとした「自閉症のサイン」だったと気づけます。
でも、当時のわたしは、初めての育児でいっぱいいっぱい。
療育や病院に繋がるまでの過程すら知りませんでした。
わが子に障害があることを受け入れるのは、本当に難しいことです。
その気持ち、当事者だからこそ、とてもよくわかります。
それでも迷った時は、誰かに相談する勇気を持ってほしいと、わたしは思います。
不安を抱えたまま、孤独に育児を続けるのは、本当に辛いことです。
繋がれるところに、あなたのタイミングで、できる範囲で繋がってください。
そして安心を得て、目の前の子どもをたくさん抱きしめて、可愛がってあげてほしいのです。
わたしはよく「あの頃の息子や娘に一目でいいから会いたい」と思います。
発達障害があってもなくても、何でもいいから、また抱きしめたいです。
この記事を読んで「あなたの不安がすこしでも軽くなったら」と願っています。
どうか今日も、あなたとお子さんが、笑顔で幸せに過ごせますように。
苦しい気持ちを抱えている方がいるなら、いつでもコメントで聞かせてください。
あなたはひとりじゃありません。
ここにいるわたしや皆さんと、いつでも繋がっていますからね。

コメント