子どもに別居をどう伝える?わが家が選んだ「本当の理由」

子どもに別居をどう伝える? わが家が選んだ「本当の理由」 ひとり親ライフ
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はじめに

こんにちは、やななです。
今日は別居について子どもにどう伝えたのか、書いていきたいと思います。

「別居」は、大人の私たちにとっても重い決断です。

でも、子どもにとってはなおさら、大きな、大きな出来事です。


そんな大事な決断だというのに、私の場合、バタバタと別居が決まってしまいました。

別居するにあたって重要なこと。

「どうやって子どもに別居を伝えるか」について、ゆっくり考える時間を持てませんでした。

何よりも避けたかったのは、子ども達が『自分のせいでお父さんが居なくなった』と思ってしまうこと。

でもわが家の場合、夫が兄妹差別をして関わることが大きな原因の別居でした。

正直に言えば、この別居は「子どものため」の決断です。

どうやって子どもに伝えたら、傷つけないで済むか、とても悩みました。

同じように悩んでいる方の参考になればと思い、ここにやなな家の実際の記録を残します。

長くなりますが、本日もお付き合いいただけたら幸いです。

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やなな家が選んだ「別居の理由」

精神疾患を患っていた夫

わが家の夫は、別居する半年ほど前、抑うつ状態との診断を受けました。

結果的には悪い方向に向かってしまいましたが、そこから半年間、休職していたのです。


子ども達にはあらかじめ「お父さんは心の病気にかかって、お仕事を休んでいるよ」と伝えていました。

そこでわたしは、悩みに悩んで、これを理由にしようと考えました。

「別居の理由」を伝えた日

子ども達に、別居の数日前、こうやって伝えました。

「お父さんは、心の病気だからゆっくり休まなくちゃいけないんだ」

「ひとりでのんびり休むために、ひとりで暮らすよ」

「あなた達のことは大好きだけど、病気を治すために離れるんだよ」

夕食を食べ終わった後の、ゆったりタイム。

緊張をなるべく隠して、普段通りにさりげなく話しました。

子ども達はというと……

「ふーん、わかった」との反応。

あまりにあっけない反応で、逆にビックリしました。


夫は、すぐにイライラして物に当たったり、息子を怒鳴ったりしていました。

「それを見ていた子ども達だから、すんなりその理由が受け入れられたのかな?」

そう思った私は、それきり子ども達に話をしませんでした。

夫が出ていく当日のこと


とうとうやってきた別居の日。

息子が、最後に玄関を出ようとする夫のもとへ、走っていきました。

「パパ、いつ帰って来るの?」

「ママは、パパに休んで元気になってほしいって言ってたよ」


一方の夫は

「お母さんがいろんな人にパパの悪口を言うからだよ」

「ママに追い出されるんだよ」

そう、冷たく返答しました。


もちろん、夫には夫なりの言い分やつらさがあったのだと思います。

でも、子どもに向けて放つには、あまりにも重たい言葉でした。

そういう言い方しかできない夫だからこそ、別居を選んで良かったと改めて思う反面。

息子の中では、大きな混乱が生まれてしまったことと思います。


もう帰って来ないかもしれないということも、また会える日を作ることも。

もっと何度も何度も伝えるべきだったと、今は反省しています。

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「別居」を伝える前に、親が知っておきたいこと

子どもにとって「別居」は大きな変化、不安の元になる


別居や離婚は、親である大人にとって「避けられない選択」だったはず。

でも、子どもにとっては「家族が壊れる」ような、大きな衝撃です。

幼い子どもであればあるほど、父親がいなくなったことで「ママも居なくなってしまうのでは?」と感じやすく、強い不安を抱えます。

だからこそ、子どもが「自分のせいではない」と分かるよう、伝えることが大切なのです。


わが家の場合、子ども達がちょうど新しい学年になる前後の別居でした。

別居と新学期という環境の変化が重なったことで、息子の登校しぶりが激しくなった可能性もあり、自分をとても責めました。


タイミングを選べるのであれば、ほかの環境の変化が少ない時期に、別居や離婚を選択する方が、子ども達にとっては負担が少ないかもしれません。

本当の理由を無理に話さなくていい、でも「誠実」に「安心感」を持たせる話し方を


別居や離婚を選択した理由、子どもに伝えづらいことも、沢山あると思います。

「仮に離れたとしても、子ども達の父親であることには変わりない」

そう思うと、なおさら真実を話せないと思うこともあるのではないでしょうか。


わたしも、本当に悩みました。


「仕事で遠くに行くんだよ」と、誤魔化すことだってできました。

「パパが、息子君だけ怒鳴るのが嫌だから離れるの」と、正直に理由を話すこともできました。

でもわたしは「子どもに嘘をつくこと」「夫の悪口を言うこと」は、避けようと思いました。

結果「夫の病気が悪化している」という事実を話しつつ、真意は隠して伝えたのです。


もちろん、全く子どもに伝えることのできない理由だって、あると思います。

けれど子どもが「自分は愛されている」と感じられるような伝え方は、できると思うのです。


「パパもママも、あなたのことを心から大切に思っている」

その想いだけは、どんな理由であれ、繰り返し子どもに伝えていきたいですね。

年齢や特性に合わせた言葉で伝える


私は、1度の言葉で、すべてを伝えたつもりになっていました。

結果、夫の言葉で子どもを傷つける結果になってしまいました。


特にわが子は、まだ未就学の4歳と、発達特性のある7歳の子ども達です。

わかりやすい、短い言葉で、折を見て何度か伝えることが大切だったと今は実感しています。

もちろん、状況によっては、子どもに事実を伝えたくないと思う場合もあります。一度にすべてを伝える必要はありません。「もう少し大きくなったら話すよ」でもいいのです。

多くの子どもは成長するにつれ、事実を受け入れられるようになります。本人の成長や心理状況をよく観察しながら、真実を伝える準備をしておきましょう。

コクリコ「【別居・離婚を決意】子どもへの伝え方と絶対言ってはいけないこと」より

このように、子どもの成長に合わせた言葉と内容で、なるべく事実を伝えていきたいものですね。

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別居後、子ども達の様子と、聞いてきた「パパ」のこと


ある日、息子から「パパいつ帰ってくるの?」と聞かれたことがありました。

「今は帰ってこられないけど、パパは息子が大好きだよ」

「きっとパパも、息子に会いたいと思っているよ」

そうやって、伝えたことを憶えています。


娘は何も聞いてこないけれど、パパと遊園地デートした時の思い出をよく話してくれます。

娘なりに、パパへの恋しさはありつつ、私に気を遣ってくれている気がします。

「また遊園地でデートできると良いね、たのしみだね」


実はまだ、面会交流の取り決めなど進んでおらず、目途が立っていません。

でもいつかきっと、本当にそんな日が来るはずと信じて。

娘の気持ちを思いやりながら、そう伝えています。

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私が「離婚」のことを子どもに伝えられていない理由


私はまだ、子ども達に「離婚の予定であること」を伝えられていません。

幼い子ども達には違いを理解しづらいかもしれないけれど……

「別居」と「離婚」は全然違うものだと思っているからです。


別居は、まだ「家族」という絆の中で距離を置くものです。

でも離婚は、法的にも社会的にも、その関係性をいったん手放すことになります。


親にとっては「仕方のない選択」でも、子どもにとっては「家族が壊れてしまうこと」。

それがどういうことなのか、理解するには時間がかかると思うのです。


そして、わたし自身の気持ちがまだ整理できていないというのも、本当の理由かもしれません。

離婚届に判を押すこと。

そしてそれを、子ども達に伝えること。

わたしにとっても、人生の大きな転換点です。


それが、子ども達にどんな影響を与えるのか。

正直、今も不安でたまりません。

その場しのぎの言葉では、きっと納得してもらえないでしょう。


またその時が来たら、私の思いや悩みを聞いてもらえたら嬉しいです。

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別居後に親ができるサポートとは?


息子や娘は、新学期が重なったことで、行き渋りが激しくなってしまいました。

「ママ行かないで」と足に抱きつく娘をみて、胸が締め付けられる思いがしたものです。

もちろん行き渋りのすべての原因が、別居のせいではないと思っています。

でも、少なからず影響はあったことでしょう。

わたしは今回、子どものサポートのために2つ取り組みました。

子どもの関係者に、別居や離婚のことを伝える


まず、学校や保育園、日頃支援してくれているすべての施設や支援者に連絡しました。

「離婚を見据えた別居であること、まだ離婚することは子どもに伝えていないこと」を包み隠さず話しました。

そのせいで「お父さんが居ないから、子どもが荒れている」と言われてしまうこともありましたが……

結果的には、たくさんのサポートをしてもらえて、また子ども達の様子もしっかり見て、教えてもらえるようになったので、話して良かったと思っています。

言葉や態度で子どもに少しでも「安心感」を


そして、今までより一層「大好きだよ」と意識して言葉で伝えるようにしました。

そう言って手を広げると、2人とも嬉しそうに抱っこされに来てくれます。

私の思いがすべて伝わっているかわからないけれど、少しでも不安を減らすことができていたら良いなと思っています。

別居から、早いもので2か月経ちました。

少しずつ少しずつ、父の居ない生活に子どもも、わたしも、慣れてきたように思います。

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おわりに


別居は、親である私たちにとっても、本当に苦しい決断です。

誰しもが「複雑な事情」を抱えて、何とか辿り着いた選択だと思います。

だからこそ、親である私たちは悩むのだと思います。

「どうやって伝えたら、子ども達を傷つけずにいられるのか」と。

親であっても、泣いてもいい、迷ってもいい。

その中で、親がいま言える「精一杯の言葉」を伝えられたなら。

それがきっと、家族にとっての正解なのだと思います。

あなたとお子さんに、これからたくさんの幸せと笑顔が訪れますように。


すこしでもこの記事が、悩んでいるあなたの心に、少しでも寄り添えたら嬉しいです。


私も、子ども達に安心してもらえるよう。

母としてできることを、これからも、ひとつひとつ重ねていきたいと思います。

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