わが家の「スペシャルタイム」実践記録!発達特性のある子に効果があった関わり方

不登校・分離不安

はじめに――「ちゃんと見てほしい!」を満たすだけで変わる子どもの行動

こんにちは、やななです。

皆さんは「スペシャルタイム」って知っていますか?
「スペシャルタイム」は、アメリカの心理学者などが提唱する
「親子の信頼関係を深め、不適切行動を減らすための関わり方」です。

・「ママ・パパがちゃんと自分を見てくれてる」と実感できることで……
 ➡ 注目欲求からくる癇癪・不適切行動が減る
 ➡ 自己肯定感が育つ


・子どもが「コントロールできる時間」をもてることで
 ➡ 園や学校などストレスの多い環境でのバランスが取れるようになる

発達障害やグレーゾーンの子どもに限らず、どんな親子関係にも役立つと言われています。

私が「スペシャルタイム」を知ったのは、ペアレントトレーニングでした。
カウンセラーから聞いたスペシャルタイムについて、今回は書いていきたいと思います。

「スペシャルタイム」の実践方法

1.1日5~10分、親子1対1で過ごす時間を確保する

私が「5分」のタイムタイマーを使って実施しています。

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我が家ではなかなか難しいのですが、兄弟姉妹がいても「その子とふたりだけ」の時間をとります。
毎日・同じ時間・同じ場所で実施するのが理想と言われています。

2.遊びは子どもに選んでもらう

子どもが「やりたい遊び」を自分で選ぶことが大切だと言われています。
親は「これにしない?」など誘導せず、子どもの主体性を尊重します。

ただ「ごっこ遊び」「絵本の読み聞かせ」「ルールのあるゲーム」などは、スペシャルタイムにはあまり向いていません。
あらかじめ親が2~3個遊びを掲示して選んでもらっています。
我が家で実践している遊びについては、以下で紹介しています。

3. 親は「観察・共感」に徹する

スペシャルタイム中、親がやってはいけない3つのルールがあります。

❌ 命令しない(「もっとこうしたら?」「こうしようよ」)
❌ 質問しない(「何作ってるの?」「これどうするの?」)
❌ 批判・指示しない(「それはダメ」「違うよ!」)

やるべきことは、この2つです。

✅ 行動を実況中継する(「ブロックを赤に変えたんだね」「わぁ、たくさん並べたね!」)
✅ 共感的な声掛けをする(「楽しそうだね」「じっくり考えてるね」)

4. 終わりの時間は事前に伝えておく

始まりと終わりは明確にすることが大切です。

でも、娘はまだ4歳で、時計がわかりません。
こちらのタイムタイマーを利用して、実施しています。

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最後は「今日はありがとう、またやろうね」と伝えて終わりましょう!

5.できるなら毎日同じ時間・場所で行う

「スペシャルタイム」はルーティン化することが望ましいそうです。
子どもにとって「安心できる予測可能な関わり」になっていくとのことでした。
(我が家では不登校の兄がいて、まったくもって不可能です……)

はじめてのスペシャルタイム、4歳娘の選んだ遊びと反応

休日、兄が珍しく昼寝したタイミングで挑戦したスペシャルタイム。

「マグフォーマーと積み木、どっちがいい?」と聞くと
「マグフォーマー!」と元気に即決してくれた娘。

タイムタイマーをセットして「はじめるよ」と伝えると……

まさかの「ママがおうち作って!」とニコニコ

「娘がやってよ」と言えば命令になってしまうなどと焦りながら、黙々と作業。
5分間「ママもっと高くして!上手ね!」と、私の方が見守られて終わりました。

これは……失敗か?成功か?
初回はなんとも言えずな結果で終わりました。

でも、不登校の兄のいる我が家では、娘とじっくり向き合って遊ぶ時間は貴重です。
「良いお家ができたね」とニコニコな娘を見て、胸がじんわり温かくなりました。

普段は忙しさに追われて、不登校の兄に疲れ果てて、倒れ込むように眠るだけの日々。
『こんな風に娘と向き合って笑える時間、いつぶりだったかな……』
反省とともに、私の方がたっぷり癒された感じがしました。

2回目、3回目と続けてみて感じた変化と効果

2回目もマグフォーマーで遊びました。

初回と同じく「ママが作って!」からのスタート。
「ママが屋根をつけまーす」と自分の行動を口に出してみることに。
すると、そのうち楽しくなったのか、娘も一緒に組み立ててくれました。

「おうちの屋根できたね」「赤い床になったね」と意識して言葉にします。

いつもは娘が見せにくる完成した物だけを「上手だね」と褒めていた私。
娘はこんな風に一生懸命考えて、ちいさな手で試して、夢中になっていたんだな
今まで、ちゃんと見てあげられてなかったことに、胸が痛くなりました。

また遊び込む中で「ここに四角ないと崩れちゃうよ」と言いたくなる私もいました。
いかに普段、何でも口出ししてしまっていたか、実感したスペシャルタイムでした。


3回目は、積み木でおうちを作って、娘が壊す遊びになりました。

「わー倒れたー!」「娘は力が強いねぇ」

いつも叱ってばかりで、寝顔を見ては反省する日々。
子どもと遊ぶのはどちらかというと、苦手意識もある私です。
そんな中ではじめたスペシャルタイム。

娘に肯定的な言葉をかけてあげられることは、
私にとっても「癒しの時間」だと感じるようになってきました。
娘のことだけを見て、じっくり遊べる、幸せな時間となりました。

驚いたのは、切り替えの苦手な娘が、きちんと5分を守って遊べたこと。
「5分で終われたね、また遊ぼうね!」と笑顔でハイタッチ。
きちんとタイムタイマーを使う、事前に予告するなど、見通しをつけることの大切さも、改めて感じることができました。

わが家のおすすめスペシャルタイム遊び6選

スペシャルタイムで娘に選んでもらった遊びを、以下でご紹介します。

 ・マグフォーマー
 ・Laq(ラキュー)
 ・積み木
 ・お絵描き、ぬりえ
 ・粘土、スライム
 ・レゴブロック

 
「創造性があって、ルールが決まっていないもの」の中で
「親である自分が楽しく遊べるもの」を選定しています。

「ボールを渡したらそこかしこ物を壊す!」「壁に落書きされる!」
こんな状態では、肯定的に子どもを褒めるどころか、イライラが募るばかり。
お子さんが好きで、かつ、親がストレスを感じない遊びを選んでくださいね。

おわりに――スペシャルタイムは「訓練」ではなく「笑顔の関係作り」

本当は毎日同じ時間・同じ場所で行うべきスペシャルタイム。
兄弟姉妹がいたり、仕事に家事に育児に忙しかったり、実施が難しいのは事実です。

短くても、同じ時間に取り組めなくても大丈夫。

我が家は週1回、5分しかできていません。
それでも、娘とじっくり関わることで、私の「普段の関わり」が変わったと感じています。

褒める時、叱る時、ひとつひとつの声かけも、以前より丁寧にできるようになってきました。
平日、子どもとじっくり向き合う時間がとれないことへの罪悪感もかなり減りました。
娘の遊びが広がっていくのも、見ていてとっても楽しいです。

たった5分でも、10分でも、そこにぎゅっと込めた親からの「大好きだよ」の気持ち。
きっと、子どもの心に、小さな宝物のように積み重なっていくと信じています。

これからも、無理なく、我が家のペースで続けていきます。

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