【児童精神科入院】泣かなくなった息子に、涙したわたし

【児童精神科入院】泣かなくなった息子に、涙したわたし 発達育児
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はじめに

こんにちは、やななです。
息子が入院して1週間、最近の息子の様子とわたしの気持ちを綴ります。

7歳の息子が児童精神科に入院してから、もうすぐ2週間が経ちます。

先生の判断で、母であるわたしとの面会は、いつでも許可されています。


初めての面会では、涙と不安でいっぱいだった、息子とわたし。

最近は、会うたびに息子の様子が変わってきています。


息子の変化と、わたしの気持ちについて、今日はお話させてください。

長くなりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

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初めての面会――泣きじゃくる息子と、動揺する私

息子と初めての面会をしたのは、入院して3日後のことでした。

まだわたしも寂しさでいっぱいの時期、不安な気持ちで病棟に入ったことを思い出します。


息子は、落ち着かない様子で、自室をうろうろと歩き回っていました。

所在なげな姿に、胸がぎゅっとなりました。

「お母さん、はやく帰りたいよ」

「ぼくは、いつお家に帰れるの?」

そう言われて、言葉に詰まってしまうわたしがいました。


最後のお別れのとき、への字の口をぎゅっと結んで、ばいばいと手を振ってくれました。

扉がしまった途端、聞こえてきた息子の大きな泣き声。

わたしも病棟を出たあと、しばらく涙が止まりませんでした。

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はじめて泣かなかった息子――成長した姿にこぼれる涙

入院して、1週間が過ぎた頃の面会。

お別れのとき、はじめて息子が泣きませんでした。


わたしが到着したときは、大好きなお絵描きをして過ごしていました。

「ママ何しにきたの?」

あまりにそっけないひと言に「いやいや、あなたに会いに来たのよ」と笑ってしまいました。


面会は自室のみで許されているため、すぐに部屋に向かおうとする息子。

看護師さんが「片付けしてからだよ」と声を掛けました。


今までだったら「やっといて!」と投げ出していた場面。

無理にやらせようとすれば、癇癪を起こしてもおかしくない状況です。


そこで息子は、何も言わずに、お片づけを始めたのでした。

その姿に、ものすごい成長を感じてしまいました。


部屋に入ってすぐ。


ボロボロになって床に落ちているカーテンに、ぎょっとしました。

「暴れたら、自分の部屋にひとりで入るんだよ」

息子がひとり「怒りの感情」と闘っている姿を想像してしまいます。


「この間、ひさしぶりに悪夢を見たんだ」

「暴れちゃって、保護室にいれられたの」

「何もない部屋で、ひと晩過ごしたんだよ」


そんなことがあったのかと、胸が痛くなりました。


それでも「帰りたい」とは、ひと言も言いませんでした。

息子なりに自分の感情と向き合い、頑張っているのがよく伝わってきました。


帰り、そっと息子が手をつないできました。

ひさしぶりの手の感触に、わたしの方が泣きそうになりました。

「ママ、また来週ね」

心から、にこにこと手を振る息子の姿。

「うん、また来週ね」

ホッとした気持ちで、その日は病棟を去ることができました。

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安心と同時に感じた、ちょっとした寂しさ

息子が泣かなかったことが、嬉しくもありました。

それでも、なんだか胸がぎゅっとして、帰りの車の中で涙が出ました。

「泣かない」ことが、心の距離が遠くなったような、寂しさにも感じられました。


はじめは、物凄く緊張していた面会。

「特別」だった面会が、すこしずつ「日常の延長」になっていくような、不思議な感覚がします。


息子がいなくなって、心にぽっかり空いた穴。

いつの間にか、だいぶ小さくなってきたように思います。


またいつでも会えるのだから。

離れていても、繋がっている。

そうやって思えるようになってきました。


こうやって、息子と「あたらしい距離感」を築いている途中なのだと思います。

嬉しさと寂しさが混ざりあった、複雑な気持ち。


きっとこんな風に、何度も何度も繰り返しながら、お互い成長していくのでしょう。

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おわりに

早くも入院という環境に、慣れてきているように見える息子です。


息子の変化に、成長に、感じる「嬉しさ」と「戸惑い」の気持ち。

これは、きっと毎回会うたびに感じていくものなのでしょう。


それでも。

淡々とした面会の中にも、変わらない愛情があることを感じます。

今まで近すぎて見えなかったものが、離れてみて、見えたように思います。


わたしの「母としての立ち位置」を考え直す、面会という機会。

入院は、息子にだけでなく、わたしにも大きな成長をさせてくれるものでした。


これからも、息子との面会を通して、その成長を見守りながら。

自分自身もまた、成長できるよう、日々頑張っていきたいです。


それではまた、明日。


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