はじめに

こんにちは、やななです。
はじめてB型就労の見学した日から、初出勤までの体験記を綴ります。
皆さんは「B型就労」って知っていますか?
わたしは、精神疾患をわずらうまで、存在すら知りませんでした。
現在30代後半のわたしは、専業主婦。
昨年までパートで働いていたものの、息子の不登校で退職せざるを得ませんでした。
それからというもの、わたしのメンタルの調子も波があり、安定せずの日々。
働くなんて、夢のまた夢と思っていました。
そんなわたしの「働きたい」という希望を叶えてくれたのが、このB型就労でした。
今日は、B型就労での見学・体験を経て、初出勤までの記録を綴ってゆきます。
最後まで、お付き合いいただけたら嬉しいです。
わたしが「B型就労」を選んだ理由

通称「B型就労」は、「就労継続支援B型」とよばれる障害福祉サービスです。
厚生労働省の引用によれば
“主として通常の事業所に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である障害者の、就労や生産活動の機会、その他の支援を提供する日中活動の場として設置される事業である”
とのこと。
要するに「働きたくても働けない障害をもつ人が、就労したり、日中活動できる場」です。
働きたくてもなかなか育児で時間がない、精神面の不安もある今。
わたしにとって、貴重な就労のチャンスをもらえる場であります。
ちなみに、もうひとつの「A型就労」では、最低時給がもらえます。
ところが、1日4時間以上・月20日以上出勤の縛りがあるのです。
息子が児童精神科に入院中とはいえ、週1~2回の面会必須で、下の子の世話もある現状。
息子が退院後、もしかすると、また即辞めざるを得ない状況になる可能性もあり。
「B型就労」は、こんな私でも受け入れてくれる、何ともありがたい場です。
とはいえ、一般的に「賃金が低い」ことで有名(?)な「B型就労」。
HPを見ても、賃金の詳細は記載されておらず。
そんなわけで、実際に足を運んでみることにしました。
いざ見学当日。気になる時給は?

緊張しながら迎えた、見学当日。
扉を開けると、そこはオフィスのようで、パソコンがずらりと並んでいます。
料理がメインだったり、内職作業がメインだったり、様々な事業所がある中。
わたしが選んだB型事業所は、PC作業に特化した事業所なのです。
皆さん、黙々と作業されていて、緊張感が高まりました。
そんなわたしを、職員さんが「こんにちは」と元気に出迎えてくださいました。
にこやかな職員さんの対応に、ほっと緊張がほぐれます。
食事や休憩のための広いスペースや面談室など、案内してもらった後。
いよいよ、気になる賃金の説明です。
この施設では、通所の日数が多いほど、賃金が多くなるシステムでした。
週4・3時間だけ通所する、わたしの最初の時給は、なんと「200円」。
ぶっ倒れそうになりましたが、時給はラダー制で、4期ごとに時給の見直しがあるとのこと。
高い工賃を実現している利用者さんでは、月給5~10万の方もいるそう。
時間がかかるかもしれないけれど「スキルアップして頑張りたい」という気持ちが湧きました。
体験して感じた「B型就労」のメリット

「ついでに体験もされていきますか?」
職員さんのお言葉に甘えて、体験もさせていただくことになりました。
DM送信や、リスト作成など、クラウドワークスで見かけた作業でした。
言葉の意味すらよくわからず、手を出せなかったやつです。←
手とり足とり、ひとつひとつ丁寧に教えてもらえるので、不安もなく作業できました。
やってみれば、案外簡単な作業で、スイスイ進みます。
1時間があっという間に過ぎていて、びっくりでした。
わたくしやなな、「コツコツ作業が案外得意」ということに気づきました。笑
見学から体験まで、あっという間に過ぎた1時間半でした。
「どうされますか?契約されていきますか?」
職員さんが、最後に声を掛けてくださいました。
「面接なし、即日入職も可」なことに、びっくりしました。
迷う理由もなく、契約をしました。
ちなみに辞めるときも「7日前に言えばOK、やむを得ない理由なら即日でも」とのこと。
また、体験途中に2名ほど「疲れたので帰ります」と途中で帰宅された方もいました。
「ゆるっと、ゆったり、作業したいときに作業できる」
B型事業所のメリットは、ここにあるのだなと思いました。
その日のうちに、通所に必要な「受給者証」を、市役所に申請に行きました。
職員さんの言われるがまま、書類を2枚記入して、それだけで申請は終わりました。
待ち時間あわせても、ものの10分足らずで終了です。
ほっとしながら、帰宅したわたし。
「お家でもDM作成の内職、やってみようかな?」
なんてクラウドワークスを覗いたら……
どれもこれも、時給100円すらいかない低賃金案件ばかり。
早々にスマホを投げ出しました。←
「この時給でも十分ありがたいわ」と思えた出来事でした。
緊張の初出勤!終わってみての感想

契約の翌週、さっそく初出勤を迎えました。
この事業所は駅チカながら、駐車場を「無料」で貸し出ししてくれます。
「これだけで儲けもんだな」と思いながら(?)事業所へ到着。
正式に契約を交わした後、2時間の就労。
DM送信のお仕事、今回は本番です。
「前に一度やったけど、不安です」と伝えたら、快く1から教えていただけました。
この事業所では、1時間に10分間の休憩があります。
この休憩のおかげで、大きな疲れを感じることなく、作業に取り組むことができました。
過集中しすぎて疲れがちなわたしには、この作業ペースが合っていると思いました。
分からないことがあって質問しても、嫌な顔ひとつせず対応してくださる職員の皆さん。
忙しそうなところ申し訳ないけれど、心強くて、ありがたい存在でした。
他の利用者さんは、ぱっとみても身体・知的・精神と、様々な方がいました。
作業中は会話禁止なので、これから茶話会など通して、関わっていけるのが楽しみです。
出勤初日を終えてみて。
ひさびさの仕事、とても楽しかったです。
こんなわたしでも活躍できる場があること、本当に嬉しく感じました。
これからもわたしのペースで、就労とスキルアップをしていきたいです。
おわりに
「B型就労」には、いろいろな障害を持った方々がいます。
きっと皆さん、それぞれ大変な思いをしながら、ここに通っているのだと思います。
「わたしはひとりじゃない」と、つよく励まされた1日でした。
これからいろいろな業務にあたって、勉強が必要になる場面も多くなるかと思います。
負けずにたくさん吸収させていただき、在宅でも活躍できるようになりたいです。
「B型就労」を迷っているあなたへ。
この記事を読んで、すこしでも背中を押せたなら、わたしも嬉しいです。
なかなかの長文になってしまいました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
それではまた、明日。
\今日はゆっくりお風呂につかってから寝ます!お疲れ、わたし!/

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