はじめに

こんにちは、やななです。
今日は、院内学級に通い始めた息子のお話をしたいと思います。
小学2年生の息子は、現在、児童精神科に入院しています。
涙の入院から、あっという間に3週間が経ちました。
息子はすっかり環境に慣れて、母が居ない中でも頑張って過ごしています。
さて、そんな息子ですが、今回「院内学級」に転校することとなりました。
これまで、院内学級の存在は、なんとなくしか知りませんでした。
籍を今の小学校から移さなければいけないことに、正直、不安もありました。
息子の「学校生活」が大きく変わってしまう気がして、心のどこかで抵抗があったのです。
でも、楽しそうに「院内学級」へ行く息子の姿をみて、一気に安心に変わりました。
今日は、そんな「院内学級」についてのお話を綴っていこうと思います。
長くなりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
院内学級ってどんなところ?|制度の概要と対象者

院内学級の対象となる子どもとは
対象は、「病気やケガで入院中の児童」で、基本的に「小学生~中学生」までとなっているようです。
一部では、高校生まで対応しているケースもあると知りました。
院内学級に通うことで、通常の学校と同様に出席扱いになるとのことでした。
授業内容やカリキュラムは?
病院によって多少異なるかもしれませんが、
息子の通っている院内学級は、近隣の特別支援学校の分校という扱いになっています。
教科書や教材は、普段から使っていたものをそのまま持ち込んでいて、
カリキュラムは、その子の病状や、元の学校の進度に合わせて調整されているようです。
息子の場合は、もともと不登校だったこともあり、現在は毎日1時間だけ通っています。
学籍はどうなる?転校になる?
学籍については、先ほど書いた通り「転校」という扱いになります。
息子は元の小学校から転校し、現在は支援学校に在籍しています。
気になる転校手続きですが、院内学級からもらった書類を小学校へ提出し、
小学校側で1枚書類を作成しただけで、思いのほかあっさりと完了しました。
不安に感じていた分、想像以上にスムーズに終わって、心からほっとしました。
わが家の場合――息子が院内学級に通い始めたきっかけ

病院のソーシャルワーカー経由で案内された
息子は「医療保護入院」だったため、少し特殊なケースかもしれませんが、
入院前の電話連絡の段階で、病院のソーシャルワーカーさんから「院内学級」の案内がありました。
入院の翌日には、院内学級の先生と支援学校の先生との面談があり、
教室の場所の説明や、息子のこれまでの様子について、じっくり話し合う機会が持てました。
通学初日の様子と親の心境
入院してから2週間ほど経過した頃、院内学級と主治医の打ち合わせがあったそうです。
病棟での状況も共有しながら、学校でも連携してもらえること、大変ありがたく感じます。
通学初日、息子は看護師さんと無事に離れることができ、
予定通りの1時間、教室内で過ごすことができたそうです。
はじめての環境が苦手な息子、学校に行けただけでも本当にすごいこと。
その上で1時間、きちんと最後までいられたと聞いて、息子の成長を感じました。
「先生やさしかったよ、クレヨンしんちゃんの真似が上手なんだよ!」
そうやって嬉しそうに話す息子をみて、わたしも心から嬉しく思いました。
院内学級での生活と学びのようす

1日のスケジュールは?
息子は現在1日1時間の出席をしていますが、
通常は、もともといた小学校と同じような時間割が組まれています。
すこし違うのは、給食の時間。
お昼ご飯は、教室に戻って食べることになっているそうです。
先生の関わり方がやさしい
支援学校の分校ということもあり、息子の発達障害について、とても理解してもらえています。
また「ここに来る子は、読字が苦手な子も多いんですよ」と、
学習障害のある子どもについても受け入れてもらえるあたたかい環境。
人見知り・場所見知りのつよい息子ですが、
こんなあたたかい環境だからこそ、すぐにひとりでも過ごせるようになっただろうと思います。
息子の変化と大きな成長
入院前は「ママがいないなら、学校には行かない!」が口癖だった息子。
院内学級に行けるのかどうか、正直不安に思っていました。
でも、それはすべて杞憂に終わりました。
面会時に「学校は楽しいよ」と教えてくれた息子の笑顔。
本当に、本当に嬉しかったです。
また「〇〇小学校の先生たちも、みんな優しくしてくれたもんね」と、自分に言い聞かせる姿もありました。
今までの小学校でのあたたかい関わりを胸に、頑張っている息子。
行けない日もあったそうですが「本当は行きたかったの、明日は行く!」というその姿に、
わたしまで勇気づけられました。
「院内学級」は、「子どもらしさ」を取り戻す場所

息子は、児童精神科の入院で、母子分離を通して「暴言・暴力」を落ち着かせる練習をしています。
入院中、お友達や看護師さんとの関わりで怒ってしまうこともあって、
酷い時には保護室にはいって気持ちを落ち着かせることもあると聞きます。
そんな非日常の連続の中で、院内学級は、「日常」を取りもどしてくれる場所なのだと思います。
学校が嫌いだった息子が、院内学級に楽しそうに行っている姿を見て、
子どもにとって学校というものが、「大切な居場所である」ということをあらためて感じました。
友達と喧嘩をしてしまうこともあるけれど、そういった関わりがあるからこそ、
息子は、これだけ大きく成長しているのでしょう。
おわりに
入院するまで「院内学級」は、遠い存在のように思っていました。
でも実際に見て聞いて、それは違うということがわかりました。
院内学級は、入院中の子どもの「日常」のひとかけら。
大切な居場所であり、心の支えになっているのだと、息子の笑顔を見て感じます。
わたしと息子の場合は、医療保護入院だったため叶いませんでしたが、
入院する前に見学や相談もできると思うので、
不安に思っている方はぜひ病院にご相談されてくださいね。
さて、入院中の息子は、こうして新しいことにどんどん挑戦しています。
わたしも頑張らなければと、日々励まされる思いです。
これからも息子の頑張りを、いっしょに見守ってくださったら嬉しいです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
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